ガラス・陶磁器などに強力密着
研磨不用・プライマー処理不用、焼付け処理不用
『ガラス漆』
Artist Kana Hagihara www.haginourushi.net
Photo by Shiho Sugimoto
「あったら嬉しい」をカタチにした便利な漆
従来、漆とガラス・陶磁器との密着は悪いもの。これまでは、サンドブラスト研磨や焼付け、プライマー処理などを施して密着を良くする方法がとられてきました。しかし、
- 工程が増え、手間と時間、コストがかかる
- プライマー処理すると、塗料の肉厚や質感が出て、ガラスなどの質感が変わってしまう。
- 例えば、ガラスに細かな蒔絵を施す場合、全体を研磨したり、塗料を塗ったりすると漆を塗らない部分の質感が変わってしまう。また、漆を塗らない部分をマスキングするとなるとかなりの手間がかかってしまう。
などといった問題点がありました。その問題点を解消したのが「ガラス漆」です。
【 特徴 】
ガラス・陶磁器など、これまで密着の悪かった基材に対し、強力に密着する漆です。
- 研磨不用
- プライマー不用
- 焼付け不用
- 面倒なマスキング不用
- 基材の質感は変わらない
- 基材に直接漆を塗り、乾燥させれば、従来漆の何倍もの密着強度が実現
- クオリアコーティングとの併用でさらに安心
- 金継ぎにも最適・・・ガラス漆の生漆で麦漆やサビを合わせて頂くことも可能。ガラス漆の呂色漆や絵漆も可能です。
- 生漆・塗り漆各種・色漆・カラークリヤー漆、基本的にすべての種類でガラス漆が可能です。
- 食品衛生法に適合しております。
【 使用方法 】
- 漆を塗る前に、ラッカーシンナーで基材を脱脂して下さい。基材がシンナーで溶けてしまうようなものの場合はベンジン・アセトンなどで揮発拭きして下さい。
- 通常の漆と同様に漆を塗ったり、描いたりして下さい。
- 通常の漆と同様に乾かして下さい。
- 漆の乾燥後、最低3週間は使用を避け、シメ風呂に入れておくことをお勧めします。より漆の硬化が進み、使用後の剥離など、リスクを軽減することができます。漆の硬化に比例して密着強度が上がります。
【 ご使用上の注意点 】
- ガラス漆は天然漆に対し、約10%の合成樹脂が添加されています。
- ガラス漆は、100%密着を保障するものではなく、従来漆に比べ強力に密着するという商品です。
- 使用の際は、必ず密着テストをして頂きます様お願い致します。
- ガラス漆を上塗りに使用した際の塗装表示は漆・合成樹脂混合塗装となります。
当社密着試験結果〜水浸テスト〜
※ガラス板テスト結果写真 (左側幣社ガラス漆色漆、右側他社ガラス漆色漆)
ガラス板に漆を塗り、乾燥後1-1週間 2- 2週間 3- 3週間 4- 1ヶ月経過したものをそれぞれ水に付け、剥離テストを行いました。
テストは色漆(浅黄)と上赤呂色の2種類で行い、2種とも同等の結果が得られました。通常、ガラスに従来の漆は密着が悪く、水に浸けると早ければ1日で剥離します。
- 1週間 ー 3ヶ月後剥離無し → 気持ち、爪がかかる場所が出る
- 2週間 ー 半年後剥離なし → 気持ち、爪がかかる場所が出る
- 3週間 ー 1年以上経過しても剥離無し → 爪もかからない
- 1ヶ月 ー 1年以上経過しても剥離無し → 爪もかからない
ご注文にあたって
『ガラス漆』は商品カテゴリーの「ガラス漆」の中からお選び頂けます。